white coat
「…ん…」
目が覚めると隣に明音がいなかった
リビングから物音が聞こえてベッドから立ち上がる
ふらつくから、ゆっくりと歩いてリビングまで行く
「あ、起きた」
「明音…もう治ったの?」
「おう。熱下がった」
「…いいなー」
ぽすっとソファに座る
明音は向かい側でパソコンに向かってる
ず
「治ったって言ってもさっきまで寝込んでたんだから今日は休んだら?」
「いや、もう平気だし。心配すんなー」
「……」
ほんとに元気そうな明音をぼーっと見る
…頭回んない
「杏乃、また熱上がった?」
「…しらないよ…」
「計ってみよ」
体温計を取り出した明音
差し出されたけどなんか動きたくなくて受け取らないで目を瞑ってソファに寝転がった
「杏乃、計ってー」
「んんー…」
完全に寝ようとしていると、あたしの手首を握った明音
脈計ってるのか
「んー…これあがってるなー」
「……」
なんで寝てるだけなのにあがんの…