両想い大作戦‼
Startegy 3
昨日は寝坊してサボったアイプチ。

今日は完ぺき‼

階段を降りて「おはよ‼」

父よ…今コーヒー吹き出しました?

母…唖然。

愛は…どうしたと言わんばかりの顔。

唯一変わらないのは、マロンだけ。


「ご飯たべたら?」

「うん‼」

父よ…見すぎ‼


何か気まずいから早くご飯食べて「行ってくる」と家を出た。

食べた気しない…。

今までの私を見てるからこそのあれ…なんだけど、そこまでなの?


まぁ…いいや。

「まいブー‼おは…よ…」

「賢人、おはよ‼」

「お前…最近どうした?」

「もうブーじゃないけど…」

「だから、どうした?」

「恋したの‼」

「誰に?」

「北河 航大くんに…」

「無理だろ‼」

朝から何?みんなして。

「ダメ元だから‼いいの‼」

そう言って走りだした。

学校につくと…いたいた「なな‼」

「おはよー上手く出来たね‼」

「でしょー?」

みんなジロジロ見てくる。

急な変化にみんな対応できないもの。

気にしない。


航大くんの反応が見たい‼

教室に入る前に深呼吸。

一ふぅ一

「航大くん‼おはよ‼」

「あぁ…おはよ」

これといった反応なし。

だったら自分から…

「見てみて‼どう?」

「いんじゃない?」

機嫌悪い?

「あり…がとう…」

「ブーさ、彼女にしてやるよ…」

「マジ‼」

「嘘は言わない…でも、まだ好きじゃない」

何それ?

好きじゃないけど付き合うってあり?

いや…なしでしょ…。

「私のこと好きじゃないけど付き合うの?」

「嫌いじゃないし…」

いや…ありかな?

いい‼それでも…

「お願いします‼」

あっさり彼女になった…。


勝負はここからだと知らずに…。


恋って楽しいものだよね…

切ないものなの…

二人でいるのに苦しいって何?

私には未知の世界で…わからない。


この日から一週間。

特に恋人という関係はない。

連絡も少ないし、学校で二人で話すことはあってもよくドラマにある「好きだよ…」とかない。

放置状態。


私の存在って何?

っていうかこんなにクヨクヨするタイプだった?

頭の98%は航大くんだ…。


恋愛体質じゃないってこと。


あぁぁぁぁぁ‼モヤモヤする‼


さえとななに相談。

「まだ…両想いじゃないからとか?」さえ、確信ついた。

「舞は決めたんでしょ?頑張るって。」なな…そうだよ。

「恋ってこんななの?」と私。

「うーん…特別なことばっかりが恋じゃないよ…」

とさえ。


経験者に言われると説得力ある。

ななは…
「不満はつきものだし、舞が想像してるのとは違うよ」

さえも…
「そうそう…だからケンカもするし、悩んだりするよ」

そうなんだ…二人を見てたら楽しそうにしか見えなかったよ。

悩んだりしてるんだ…。


ななは…
「好きだから…悩むんだよ?辛いんだよ…」

そうだよね…好きだから辛いんだ…。

わざわざ思い出そうとしなくても頭の中に浮かぶのは好きだから…。


見た目は確かに変わった。

おかげさまで今は40キロ代。


見た目が変わると周りも変わる。

都合いいものだ…。

「ブー」って呼ぶのは航大くんだけ。


もともとすぐその場に馴染めるタイプの私。

お得な性格。

今まで「デブ」とか呼んでた賢人に「舞」とか言われると違和感ある。


今まで言われたことない「かわいい」という言葉を最近言われるようになったのも違和感。


航大くんは特にほめてくれません…重要なのに。
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