恋心の欠片を君へ


「じゃあこれ読んでもいい?」


「やめてください返してくださいおねがいです返してください」


「怖っ!!?呪い?呪ってるのお前」



顔を伏せたままブツブツと祈る…と言うよりは地をはうような低い声で懇願しだした。



「てかこれ何?」


「手紙です」


「見りゃわかるわ…そうじゃなくて」


彗月が書いたに違いないこの手紙は一体何なのか?

俺宛てなのになぜ今まで渡さなかったのか。

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