【完】俺のこと、好きでしょ?


「来月から3年生だね。受験、頑張ってね」

「はい。頑張ります!先輩も大学行っても頑張ってください」

「頑張ります。

奈帆ちゃん、藤くんとお幸せにね」

「あ、ありがとうございます」


まだ少し先輩と話したかったけど、小林先輩が後輩の女の子に呼ばれてしまった。


「じゃあね、奈帆ちゃん」

「はい!また会いましょう」

わたしの言葉に驚いた顔をして、そのあとで先輩は


「もちろん!」


笑顔で答えてくれた。


思えば、わたしが藤くんのことで元気をなくしてた時、一番助けてくれたのは小林先輩だった。


小林先輩がわたしの幸せを願ってくれたように、わたしも先輩の幸せを願ってます。


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