最期の時間を君と共に
「……あんたが、南野 遥?」
学校の門を通り、下駄箱に向かう途中、急に誰かに声をかけられた。急に、だ。心臓に悪すぎる。
「そ、そうです……」
振り返ると、そこにいたのは、ボールを片手に持った男の子。ゆずきの幼馴染の彼だ。
「……俺、夕崎 誓。ゆずきの幼馴染ってやつ。よろしく」
急に話しかけられ、無愛想に自己紹介される。この人は私とよろしくするつもりは本当にあるのだろうか。いや、ないだろう。なんだ、この無愛想さは。……ああ、この人ってあまり女子と関わらないんだっけ。
「私は、南野 遥。呼び捨てでいいから。よろしくね、誓くん」
へらっと愛想笑いを浮かべる。誓くんは、うげっとした顔で私を見た。
学校の門を通り、下駄箱に向かう途中、急に誰かに声をかけられた。急に、だ。心臓に悪すぎる。
「そ、そうです……」
振り返ると、そこにいたのは、ボールを片手に持った男の子。ゆずきの幼馴染の彼だ。
「……俺、夕崎 誓。ゆずきの幼馴染ってやつ。よろしく」
急に話しかけられ、無愛想に自己紹介される。この人は私とよろしくするつもりは本当にあるのだろうか。いや、ないだろう。なんだ、この無愛想さは。……ああ、この人ってあまり女子と関わらないんだっけ。
「私は、南野 遥。呼び捨てでいいから。よろしくね、誓くん」
へらっと愛想笑いを浮かべる。誓くんは、うげっとした顔で私を見た。