君の隣で花が散る
「ほんとに」

「みんな東堂君みたいになればいいのに」


いやー。

こんなのは一人で十分だよ。

何名もいたらたまったもんじゃない。


「あ、東堂君ありがとー」

「すごくかっこよかった!」

「水瀬さんもセンスいいんだねっ!」


返された洋服を受け取りながら、軽く会釈をする。


「あ、ありがと......」


自分がやってもいないこと褒められるってなんか変な気分。

これれおが選んだんだよーーっっていってしまいたい。


いわないけどね。


「あんなー。あんなが着ける洋服も見たーい」

「えー、まりやの服から見せてよー」

「あはははっ」


女子たちは私たちから視線をはずし、またいつものように騒ぎだした。


私たちは顔を見合わせて曖昧に笑った。



キーンコーンカーンコーン

授業終了の鐘が響いた。

皆は机を元の場所に戻していく。

私も机を移動させるために立ちあがった。


結局、あの洋服を買ったお金はどうなるんだろう。
本当に死神界から貰えるのかな。

そんな疑問が頭がよぎったけど、まあいいかっ!



校庭に砂が舞った。
< 51 / 76 >

この作品をシェア

pagetop