君の隣で花が散る
でも、心のモヤモヤっとした黒い渦巻きが少しなくなったような気がした。


大きく深呼吸してみる。



明日は文化祭だ。


別にきらっきらな青春を過ごす気もないし目立つ気なんてさらさらない。

だけど、モヤモヤな気持ちで臨みたくなかった。

暗い気持ちはどんどんと広まってしまうからね。

「楽しい」とか「嬉しい」とかの明るい気持ちも広まりはするけど、それよりも「悲しい」とか「辛い」とか暗い気持ちの方が広まっていってしまう。

私は今まで楽しそうに準備してきたクラスのみんなに、このモヤモヤを広めたくはなかった。



もう一度、大きく深呼吸をする。


期待と不安の入り混じる、この空気を吸い込み、思いっきり吐き出す。


「気持ちよく生きなきゃ!」


私は大空に笑顔を向けた。


「なんだお前、気持ち悪いぞ」

「うるさいわね。
人がせっかく気持ちよくなっているんだから、気ぐらいきかせてよ」

「やっぱあほだな、お前」


れおも空を見上げた。
< 54 / 76 >

この作品をシェア

pagetop