道の果て・・
「結婚しような」
夏生が言った。

私はうれしくて
「うん」
と答えた。

幼い私達は、本気でそう思っていた。
いつの日か私達はみんなに
祝われながら結婚するものだと。

キスを覚えてからは
会えば、毎回キスをしていた。

手を繋ぐことも初めの喜びは
いつまでも持続しなかった。
キスもまた同じだった。
最初のとろけるような喜びは
慣れてしまえば、それは挨拶のような
そんな感覚になっていた。
それでもやはり私は夏生のことを
前にも増して好きになっていた。
夏生もまた、和津のことを
とても愛していた。

2人は結婚する。
そう信じていたから、2人は
体を重ねた。


< 14 / 92 >

この作品をシェア

pagetop