道の果て・・

きっかけ

彼との距離は全然近づくことは
ないまま、月日は流れて
入学からもぅ2ヶ月がすぎていた。

遠くで男友達と話をしながら
笑ってる彼を見るだけで
私は幸せだった。
でもできれば、横で笑い合える
そんな風になりたいと考えていた。

そんな私を見て友達は
「同級生なんだから、別に
 普通に話しかけたらいいのに」
と笑った。

「和ちゃんはかわいいから
 きっと渡辺君もうれしいはず
 だって」
そんな風に励まされても
私には勇気がなかった。

その頃の私は見つめるだけで
幸せだった。

結局、1年の間で彼と
交わした会話は挨拶ぐらいだった。


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