道の果て・・
そんな沈黙を破ったのは
夏生の母親だった。

奈津をみつめながら、夏生にも
そんな風に小さいころがあったと
話はじめた。

私はもしかしたら、奈津のことを
孫と認めてくれてるのでは
ないかとうれしい気持ちになった。

でも、それは違った。
ただの世間話。
話始めるきっかけぐらいにしか
夏生の母親は思っていなかった。
そのことはこの後の、話でわかった。

自分も母親ならば、私の気持ちを
わかって欲しいと夏生の母親は言った。

それは私のような女と夏生を
結婚させたら夏生は幸せになれないと
そういう意味だった。

そして彼の両親は私に土下座をして
頼むから、何も言わずにここから
出て行ってくれと言った。
そして茶色い封筒を私に渡した。
中身はお金だった。
決して少なくないお金だった。
きっとコツコツと貯めてきた
お金なんだと、私は感じた。

それはそこまでしても、私との
結婚は認めたくないという強い
意思なんだと思った。
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