道の果て・・
私がいったいなにをしたと言うのだろう。
彼の両親がこんなにも
認めたくないのは私がなにか悪い
ことをしたのかと、本気で
そう考えた。

でも私がなにかをしたわけではなく
それは、彼の両親が私のことを
嫌いなのだと気付いた。

それに理由を求めても決して
答えが出るものではなく、
もぅそれは終わりを告げていた。

私はお金は受け取れないと
返そうとしたが、彼の両親は
受けとろうとはしなかった。

そのお金は後々、彼に郵送した。

私は、夏生の両親にもぅこれ以上
嫌われることも嫌だったし、
いつまでも叶わない夢なのだと
気付いてしまった。

だから私は、またこの土地を
離れることを決意した。
それは諦めだったのかもしれない。
でも、その時の私には
もうそうすることしかできなかった。

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