謎は流しておしまい~迷探偵とやめたい助手~(仮)
探偵事務所 j

何を着て行けばいいのだろう。
探偵助手なんてやった事ないから
周りの誰もいないし
人にも聞けない。

初日だからジーンズは避け
普通に茶系のスカートと薄手のニットアンサンブルを着てコートを羽織る。

午前10時 出勤。
遅い始まりは嬉しいけれど
帰りが遅いのは嫌だな。

いや
文句なんて言ってられない
生活がかかってる。

仕事内容に不安は広がるけど

仕事内容どころか
あの畑山さんの存在にも不安だし
つい
あの顔と日給1万円に目がくらみ
返事をしてしまった私。

いいかげんイケメン好きから卒業せねば。
でもね
お金持ちの出川と貧乏な生田斗真
どちらを選ぶと言われたら

絶対 生田斗真だろう!!!

何の話だ私。

オフィスビル街をさまよいながら
もらった名刺をポケットから出して再確認。

探偵事務所 j って……。

しかも小文字。
せめて大文字希望

カットハウス j
こっちの方がしっくりくるわ。

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