久遠の絆
「我々にとって本国とは、ガルーダです」
「え、でも、今戦争してるんじゃ?」
その最中に帰るのか?
驚く蘭に、しかし彼は表情ひとつ変えず、
「では、今しばらくこちらでお寛ぎください」
と言って去ろうとした。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「何か?」
「あの、わたし、これからどうなるんですか?」
「それを聞いて、状況が変わるとでも?」
「え、いや……」
どうも、彼のこの瞳で見られると、『蛇に睨まれた蛙』状態になってしまって頭が働かなくなってしまう。
「では失礼します」
つまりここで大人しくしていろ、と。
そういうことだ。
「何しに来たのよ……」
また元のように一人きりになってから、蘭は愚痴めいたものを溢したのだった。
「え、でも、今戦争してるんじゃ?」
その最中に帰るのか?
驚く蘭に、しかし彼は表情ひとつ変えず、
「では、今しばらくこちらでお寛ぎください」
と言って去ろうとした。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「何か?」
「あの、わたし、これからどうなるんですか?」
「それを聞いて、状況が変わるとでも?」
「え、いや……」
どうも、彼のこの瞳で見られると、『蛇に睨まれた蛙』状態になってしまって頭が働かなくなってしまう。
「では失礼します」
つまりここで大人しくしていろ、と。
そういうことだ。
「何しに来たのよ……」
また元のように一人きりになってから、蘭は愚痴めいたものを溢したのだった。