久遠の絆
なんだかここに来てから、男性の容姿ばかりに心を奪われているような。
(だって、今まで見たことないくらい綺麗なんだもん)
そう、どんなにもてはやされているアイドルも比べ物にならないくらいだ。
まさにこの世のものとは思えないほど容姿端麗な男たち。
(あ、だから異世界なのかな……)
と変に納得してしまう蘭。
それは地球では生産不可能な美なのだろうか。
(地球がこんな綺麗な人ばかりだったら、かえって恋愛なんてできないよ。見てるだけ
で十分だもの)
カイルが辞して行った後も、蘭は“美の相違”について考え込んでいた。
それもある意味、現実逃避だったのかもしれないが。
そんな彼女を、傍らに立つニアスはなおにこにこと見つめていた。
『イングランド上空。次元の壁への突入、カウントダウンに入ります』
またそんなアナウンスが流れた。
「いんぐらんど?!」
その言葉に反応した蘭は、我に返りニアスを見た。
「どうかなさいましたか?」
いきなり真剣な表情で自分を見る蘭に、ニアスはとても戸惑っているようだ。
「イングランドって。日本じゃないよね」
「……はあ、そうですねえ……」
何を今さらといった感じにニアスは答えた。
蘭は視線を窓のほうに向け、黙り込んでしまった。
(だって、今まで見たことないくらい綺麗なんだもん)
そう、どんなにもてはやされているアイドルも比べ物にならないくらいだ。
まさにこの世のものとは思えないほど容姿端麗な男たち。
(あ、だから異世界なのかな……)
と変に納得してしまう蘭。
それは地球では生産不可能な美なのだろうか。
(地球がこんな綺麗な人ばかりだったら、かえって恋愛なんてできないよ。見てるだけ
で十分だもの)
カイルが辞して行った後も、蘭は“美の相違”について考え込んでいた。
それもある意味、現実逃避だったのかもしれないが。
そんな彼女を、傍らに立つニアスはなおにこにこと見つめていた。
『イングランド上空。次元の壁への突入、カウントダウンに入ります』
またそんなアナウンスが流れた。
「いんぐらんど?!」
その言葉に反応した蘭は、我に返りニアスを見た。
「どうかなさいましたか?」
いきなり真剣な表情で自分を見る蘭に、ニアスはとても戸惑っているようだ。
「イングランドって。日本じゃないよね」
「……はあ、そうですねえ……」
何を今さらといった感じにニアスは答えた。
蘭は視線を窓のほうに向け、黙り込んでしまった。