久遠の絆
そこで蘭は少し疲れたように溜息をつくと、カイルから視線を外した。


そして物思いの中に沈んでいったのだった。









いつからだったろう


将来に夢を見られなくなったのは


実際のところいつからかなんてどうでも良かったけれど


だって私は、誰も信じられないんだから


一緒にお弁当を食べてる友達だって、腹の底では何を考えているかわからない


だからわたしはいつだって心に鎧を着けて、一歩引いたところで社会と接していたんだ


でも


この世界なら


わたしを必要だと、真剣に言ってくれるこの人たちなら、もう一度わたしに生きる希望を持たせてくれるかもしれない


あちらの世界では、どうせわたし一人いなくなったって世の中は回っていくんだ


だったらわたしは、わたしを必要としてくれる世界に行こう


これが、わたしの最後のチャンス





失望してばかりじゃ、やっぱり辛いもの……









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