ホテルの“4つのクリスマスストーリー”
そしてクリスマスイヴに、彼もわたしも好きな監督の最新映画を観に行って夜ご飯を食べる、いわゆる「デート」をして、わたしは彼に告白された。

わたしはもちろんOKし、彼がイギリスから帰ってくるのをこれまた律儀に待ち続けた。


けれど、わたしたちの関係が終わるのにそれほど時間はかからなかった。

彼がイギリスに行ったばかりの頃は絶えずメールやスカイプをしていたのにだんだんと頻度も減り、2ヶ月ほど経ったある日から突然音信不通になったのだ。


何度もこちらから連絡をしてやっと取り合ってもらえたと思ったら、あっさり振られてしまった。


『忙しくて余裕がない』


彼はそう言っていたけれど、きっと違う。

後日先輩とこっそり彼のSNSを覗くと、特定の女性と楽しそうに映っている写真が何枚もあった。

そこでわたしは悟った。

彼は恋愛ごっこがしたかっただけなのだ。わたしありきの恋愛じゃなくて、恋愛ありきのわたしだったのだ、と。

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