ある雪の降る日私は運命の恋をする
ハッと目を覚ますと、まだ外は薄暗かった。

時計を見ると朝の4時。

いつの間にか楓摩は居なくなっていて、病室には私1人だけになっていた。

本当は、まだ眠っていた方がいい時間だけど、私はさっきの夢が気になって寝るに寝れなかった。

大きな楓の木

そんなのどこにあるんだろう。

少なくとも私は見たことがない。

楓摩に聞いてみようかな…

そう考えた時、私はふと"楓摩"という名前が引っかかった。

"僕ね、名前に"楓"ってついてるんだ。

それは、お父さんがあの楓の木を見て、つけてくれたんだって。"

いや…まさかね……

そもそも、あの夢の女の子が私とは限らないし…

…でも、もしあの女の子が私で、男の子が楓摩だとしたら……

私はモヤモヤとした気持ちのまま、布団に潜った。
< 483 / 505 >

この作品をシェア

pagetop