密かに恋焦がれて

「でも、不思議なのよね。どうしてヒロが社長を披露宴によんだのか……。ヒロに訊いてみたけどお世話になったからってでも詳しいこと教えてくれないの真奈美なんか聞いてる?」

「私もよく解らないの、颯ちゃんから琴美の結婚式呼ばれてるって聞いて本当にびっくりしちゃった」

真奈美も詳しいことは訊いてないらしい。どう考えてもおかしい……ヒロが社長と親しくなるなんて。社長だって真奈美との中を引っ掻き回したヒロに良い思いなどないだろうに。
二人して首を傾げているとスタッフがあと10分ほどで披露宴を開始すると知らせてきた。

「私、先に行ってるね」

「うん」

真奈美が会場へと行くと担当のスタッフにお化粧を直して貰い琴美はスタッフに導かれて会場の扉の外へと向かう。
ヒロは一足早く来ていた。

入場の音楽がかかり琴美はヒロと腕を組み会場へと入っていく。
隣にはヒロがいてみんなに祝福されて琴美は幸せを噛みしめた。



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