密かに恋焦がれて

お兄ちゃんと一緒に相当飲んでいたからてっきり酔いつぶれているのかと思ったら全然平気そうだ。
お兄ちゃんだって強い方なのに立てないみたい対してヒロはしっかり立ってるしお酒を飲みましたみたいな赤い顔もしてない。
普段通りに見える。


「トイレ行ってくる」

帰りの身支度をして待つ間テーブルの周りを見ると洗い物をしている間にまた散らかったビールの缶が幾つもあり相当飲んでいたことは解る。
それなのに……いつものヒロと変わらない。



バケモノだ……。


「誰がバケモノだって?」


げっ!!
ヒロはいつの間にか戻って来ていた。

「酔ってるみたいだね。そんなこと言ってないよ」


「いや確かに聞こえた。ヒロってバケモノだって言った」


「……勘違いだよ」


「ほう~勘違いか……」


「か、帰るんでしょ?ヒロ遅いっ!先に行くからね」

やっぱダメか……これ以上追及されるのを逃れるために先に行ってしまおうとした。


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