CLASS GAME

GAME1.裏切り

「うわ、またアイツ来てるし。」

「よく来るよねー！私だったら絶対無理なんですけどw」

「何かします？西条様。」

「図太い神経してるわよねwまぁ楽しんでおきましょ。」



‥また西条さん達が何か話してる。いやだなぁ、今日はまだ何もされてないだけマシだけど。



事の発端は中3の秋からだ。

それまで中1、2と何事もなく学校生活を送れたのには理由があった。

それはあの「西条さん」のグループにいられたこと。

この雪城学園は上から幼稚園から通っていた生徒、小学校、中学校・高校そして大学と生徒達の間ではカーストが出来上がっている。

その為中学から入った私は他に外部から入った生徒がいなくて小学校からいた人達の輪に入れず孤立していた。

そんな時に声をかけてくれたのが西条さんだった。

初めて話し掛けて貰えてすごく嬉しかったけど、今思えば外部から来た私にただ興味を持っただけだったんだろうと思う。