会いたい
「そっか。楓さん、こっち来て」

MAKIDAIに呼ばれると楓は、片付けの手を止めて、ソファへ。

MAKIDAIは、楓を抱きしめ頬ずりする。

「まだまだ足りてなかったかな、俺の愛情パワーが」

楓は笑った。

「ふふっ、愛情パワー、いっぱいもらったよ。幸せすぎて、欲張りになっちゃった」

「そっか。テレビの仕事には、復帰するけど、完治するまでにはまだ時間掛かりそうだから、また会いに来てくれる?」

MAKIDAIがそう言うと、

「うん、桜も見たいし…」

「炊飯器も買いに行くよね」

「うん」

そう言うと今度は楓がMAKIDAIに抱きつく。

「んーっ、帰りたくない」

「うん、帰らせ…たく…な、い、痛っ」

楓は思わず、力が入ってしまいMAKIDAIが痛そうに胸を押さえる。

「ごめんっ、痛かった?ごめんね」

「だ、大丈夫っ」

MAKIDAIは、苦笑い。
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