第3者恋
もしも僕が先に告白していたら。


もっと早く君と出会っていたら。


未来は変わったのかな??


いや。

変わらなかった気がする。


「あ!七瀬先輩の手袋私が選んだんですよ!」

「っ!そっか。大切にするね 」


最初で最後の君からのプレゼント。

大人になるまでずっと使う。


春野さんは知らないだろうけど、春野さんの行動一つ一つにドキドキさせられて、気づかれちゃいそうで怖かった。


蒼の事を応援するって決めたのに!


僕の気持ちはどうせ、ゆー以外にバレない。


ゆーにバレたのは不覚だったけど。

そして、ムカつくけど。


僕は昔から一途なんだよね〜

だから、この気持ちどうしようかな。


「もうこんな時間?!!そろそろお開きにする〜?」

「そうしますかね!」

「良いお年をー!!」


確かに年を越した後にしか会えなそうだからね。


もう、1年が終わるんだ。

春までにはこの想い忘れなきゃ。


そして新しい恋に出会わなきゃ。

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