第3者恋
過去と今と未来
あれから数日が経った。華奈の調子も戻ってきて平和な日常を過ごしていた


だからこの時は華奈があんな事を思っているなんて思わなかった…、いや思えなかったんだ……。


「…あれ?祈音に 華奈ちゃんだ!」

「玲じゃん!おひさー」

「相変わらず仲いいねぇ〜」


なんてニヤニヤしていた。


相変わらずっての玲の方なんだけどな…。
ま、元気そうで何よりだよ!


「貴女が玲さんなんだ…。」


と、雪が小声で呟いていた


だけど華奈には聞こえたのかも知れない。凄く驚いた顔をしていた


そこに、タイミング悪く優先輩達が来てしまったのだ…。


「おっ、やっほー」

「…、え!佐々原先輩と知り合いなの、祈音?」

「あ、うん…」


こんがらかった糸を今すぐ解けと言われて焦っているかのように、

この状況は良くないと思う。


まさか、こんなに早く優先輩達と玲が会うことになるなんて…。


「祈音と華奈ちゃんと同中の小林 玲でーす!」

「えっ、玲さんってこの子?」

「あれ、どっちからか聞いたんですかー?」


玲は知らないから、悪気はなかった


華奈が居ない所で話したなんて思ってもないんだろうね…。



「…祈音も雪も嘘つくの下手すぎ…。
私ね、知ってたんだよ、祈音がみんなに話したこと」

「はっ?」

「いつか言わなきゃって思ってたんだけど…、言いたくないし、バレたら離れることは決意してたんだけどね…。」

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