私の最後の愛
私はトイレへ行ってリビングに戻る。
リビングの中央には黒のガラステーブルを囲むように黒の革張りのソファーが5つある。
立っているのも嫌だから、恐る恐るソファーに座る。
きっと龍はまた寝たし、どうしようかな。そう言えば私のカバンがない。
まぁいいや。あまり必要無いものばっかだし。
あ......でも。
ピンポーーーーーン。
私の思考を遮ったのは機械的な音だった。
キッチンの壁についているモニタを見に行く。
モニターの向こうにいるのは、バッチリカメラ目線の男の人。
どうしようかと悩んでいると
「おはよ!龍か希ちゃんいるんでしょ?龍に頼まれたもの全部買ってきたんだけど?」
マイクから間延びしてきた声が聞こえた。
男の人が持っているのは大量の袋。
慌ててマイクに口を近付ける
「あ、ごめんなさい!今いきます」