HEAVEN ROAD
「姉貴が様子見に来るの面どくせぇから実家に帰れってうるさくて、追い出された」



「だから何であたしまで……あぁ~そういうこと!!」



あたしは豊の考えていることがなんとなくわかった。



にやけながら豊に視線を向けると……



「なんだよ?」と機嫌の悪い顔をする。



「一人で帰りにくいから、誰か連れて行きたかったわけね。あたしに話があるとかいうのは口実で。情けない男」



あたしの言ったことが図星だったのか、豊は急に黙り出す。



まぁ~そういうことなら仕方ないか。



佐枝子さんには昨日お世話になったし、情けないおぼっちゃまを実家まで送り届けてあげようじゃないか。



豊が無言になってから5分くらいして、車は止まった。



「着きました」という大輔さんの声と共に豊が車から降りる。



「行くぞ」



「はいはい」



車を降りて驚いた。



そこには大きな一軒家が立っている。



少し古いけど、凄く大きな一軒家。



家の隣には工場みたいなものがあり、車が何台も置かれている。

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