HEAVEN ROAD

「ここ豊の家か?」



「あぁ」



「でっけぇな!!隣の工場みたいなのは?!」



「俺んチ車の整備やってるから」



「へぇ~」



あたしは大きな建物を見上げながら豊の後ろをついて歩く。



車が止めてある所から階段を上がるとそこは玄関だった。



何も言わずにズカズカと中へと入って行く豊。



「あら、お帰り」と奥からお母さんらしき人が顔を出した。



あたしは一応「お邪魔します」と頭を下げると、その人は笑顔で近づいてくる。



えっ?!何?



両腕を思い切り掴まれた。



「貴方がカナさん?佐枝子から聞いてるわ。私は豊の母です」



「はい。初めまして、カナです。お粥、ありがとうございました。本当においしくて、また食べたいです」



「あら~あんなものでよければいつでも作るから。さぁ、寒いから中に入って」



豊のことなんかまるで無視のお母さんはあたしの手を引き居間へと通してくれた。



広い居間の真ん中にはフワフワしてそうなソファーとローテーブルが置いてある。



そのソファーには男の人が座っていて、テーブルの上に足を上げテレビを見ている。
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