HEAVEN ROAD
「残念ながら、あたしは翔と付き合ってなんかないよ」



「えっ?でも、あの時……」



口を挟んだ京香は座っていたパイプ椅子から立ち上がり、目を見開いている。



「初めて会った時のこと?」



「うん」



「あれは翔が勝手に付き合ってるって言っただけ。京香のこと静香だと思ってる翔の当て付けじゃねぇのか?」



「「えっ?!」」



2人の声が重なる。



「翔は今でも静香が好きだよ」



あたしの言葉に静香はボタボタと涙を流す。



「なんでこんなことしたんだよ?!翔は今もそのことで苦しんでるぞ。友達を裏切る罪悪感の中、静香への気持ちを選んだんだぞ」



あの日、車の中で話していた翔の顔が浮かぶ。
< 207 / 877 >

この作品をシェア

pagetop