HEAVEN ROAD
「な、なんで睨まれなきゃいけねぇんだよ?」



あたしは2人から視線を逸らした。



「適当なこと言ってんな」



「はっ?あたしは普通のことを言っただけだ。2人のほうこそ大袈裟すぎるだろ!!」



豊とあたしの喧嘩が始まりそうになると、秀はハァ~と大きなため息を吐く。



「お前らが羨ましいよ」と苦笑いしながら。



「チータが家に戻ってないのはおかしいんだ」



「なんでだよ?」



暴走族なんかに入っているんだから、一日くらい家に帰らなかっただけで周りは何とも思わないと思うけどな……



「チータの家は親父がいない。母親は仕事に出てるから、その間はチータが兄弟の面倒を見てる」



「だからなんなんだよ?」



核心部分をさっさと説明しない豊に苛立ちを感じる。



「チータはどんなことがあっても母親が家にいない時に出かけたりしなかったんだ。俺達が出会ってからは今まで一度もない」



あたしの苛立ちを察したのか、秀がわかりやすく説明してくれる。



「そうなんだ……」



あたしは言葉を失った。

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