HEAVEN ROAD
暴走族だから家族は気にしてないなんて、完璧な偏見だ。



近くでチータを見ていたはずなのに、あたしは何やってんだろう……



こんな風に偏見の目で他人を見るなんて、あの頃の視線をあたしに向けていた奴等と同じじゃねぇか。



本当のことなど知らずに、勝手に決め付けた偏見で相手を追い込んでいく。



被害者だと思っていたあたしは加害者にもなりうるんだ。



そして、自分がされて嫌だとわかっている事を他人に平気でするなんて最低だ。



「探させないのか?」



「でも、追放かもしれない奴探してもいいのか?」



「まだ追放してねぇ。チータはチームの面子だし。明美はお前の女だ」



あたしは豊の言葉を聞いてますます自分の考えていたことが恥ずかしくなる。



他人をきちんと見れないあたしは相手にきちんと見てもらえなくても仕方ない。



明美……



この時、あんたがあたしに仲間になってほしいと言ったあの体育館を思い出していたんだ。



明美にだけは真っ直ぐにぶつかっていきたいって。

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