HEAVEN ROAD
「じゃあ、早速探させるぞ」



「あぁ。頼む」



豊と秀は話がまとまったようで、その場に立ち上がりどこかへと行こうとしていた。



「待って!!」



あたしはそんな豊の腕にぶら下がるように引き止めた。



「忙しいんだ。邪魔するな」



豊に煙たがられるあたし。



でも、こんな事じゃめげない。



「あたしも連れて行け」



「はっ?」



ダメだと言われなくても表情を見ていれば豊の言いたいことがわかる。



「ダメだって言われても着いて行くからな」



「遊びじゃねぇんだ」



眉間にシワを寄せる豊の顔をジッと見つめる。



「そんなのわかってる。明美はあたしの仲間なんだ。たった一人の仲間なんだ。あたしが助けないで誰が助ける」



負けない。



逃げない。



そんな想いで言った台詞も隣にいた秀に何だか笑われている。

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