御曹司様のことなんて絶対好きにならない!
「ううん、ホントにタテマエに使っただけ。間違った情報だって言ってたし」
「当然よ。だいたい香奈美は常務がバツイチなことすら知らなかったんだから」
はぁーっと大きく息を吐いて知恵ちゃんが気持ちを沈める。
あ、なんか嬉しい。そんな場合じゃないけど。
ニコニコ笑って「私、知恵ちゃんに愛されてるねー」って言ったら、少し固まったあと頬を赤くした知恵ちゃんに
「バッカじゃないの?」
と呆れられたけど。
でも嬉しい。こんなに心配してくれてる人がいる。
その後、常務室でのやり取りをかいつまんで説明していたら係長が戻って来た。
なんかちょっと難しい顔だ。
席に戻った係長を視線で追いかけていると、PCがメール受信を、知らせた。
『定時退社、遅れないで』
「当然よ。だいたい香奈美は常務がバツイチなことすら知らなかったんだから」
はぁーっと大きく息を吐いて知恵ちゃんが気持ちを沈める。
あ、なんか嬉しい。そんな場合じゃないけど。
ニコニコ笑って「私、知恵ちゃんに愛されてるねー」って言ったら、少し固まったあと頬を赤くした知恵ちゃんに
「バッカじゃないの?」
と呆れられたけど。
でも嬉しい。こんなに心配してくれてる人がいる。
その後、常務室でのやり取りをかいつまんで説明していたら係長が戻って来た。
なんかちょっと難しい顔だ。
席に戻った係長を視線で追いかけていると、PCがメール受信を、知らせた。
『定時退社、遅れないで』