御曹司様のことなんて絶対好きにならない!
「香奈美は帰んなさいね。アイスはまた今度」
「うん、ありがと」
女子の付き合いも大切だけど、今は将生が気になる。
気遣いに甘えてマンションに直行しようと、タクシー乗り場に向かった。
もう何度も来た将生のマンション。コンシェルジュの村名賀さんとも顔見知りになった。
「おかえりなさいませ。垣内様は先程、お帰りです」
会釈してエレベーターに急ぐ。
カードキーも渡してもらってるけど、将生が部屋にいる時はいつもチャイムを鳴らす。
「いらっしゃい」って言ってくれる時の将生の顔が好きだから。
でも、今夜の顔はいつもと違う。「いらっしゃい」は言ってくれたけど、困ったような少し強張った顔。
そういや、告白した日の待ち合わせでもこんな顔してた。
あの時は私を守れてない自分に腹が立ってたからだって言ってたけど、なら今夜は何に腹を立ててるんだろう。
「うん、ありがと」
女子の付き合いも大切だけど、今は将生が気になる。
気遣いに甘えてマンションに直行しようと、タクシー乗り場に向かった。
もう何度も来た将生のマンション。コンシェルジュの村名賀さんとも顔見知りになった。
「おかえりなさいませ。垣内様は先程、お帰りです」
会釈してエレベーターに急ぐ。
カードキーも渡してもらってるけど、将生が部屋にいる時はいつもチャイムを鳴らす。
「いらっしゃい」って言ってくれる時の将生の顔が好きだから。
でも、今夜の顔はいつもと違う。「いらっしゃい」は言ってくれたけど、困ったような少し強張った顔。
そういや、告白した日の待ち合わせでもこんな顔してた。
あの時は私を守れてない自分に腹が立ってたからだって言ってたけど、なら今夜は何に腹を立ててるんだろう。