御曹司様のことなんて絶対好きにならない!
このまま踵を返してしまおうか、いやいや私のために並んでくれてるのにそれは人としてダメでしょう、とグルグル考えていたら、坊っちゃまの方が先に私に気付いた。
あぁぁっ!もうそんなに嬉しそうな顔で手なんて振らないで下さい。
ちょっと泣きそうになりながら坊っちゃまに近付くと、案の定周りの女子がざわめいて申し訳なくなる。
「すぐ出てこれたみたいだね。良かった」
「‥‥並んで頂いてありがとうございました」
周りの視線が気になって俯いたまま返事をする私に、坊っちゃまはぐっと顔を近づけて覗き込んできた。
「どうした?調子悪いの?」
近過ぎる距離を少しでも離すべく、体重を背後にかけて顔を引く。
「いえ!大丈夫です」
すると、後ろのOLさん達が「キスしちゃうかと思ったー!」と盛り上がっているのが聞こえる。
あぁぁっ!もうそんなに嬉しそうな顔で手なんて振らないで下さい。
ちょっと泣きそうになりながら坊っちゃまに近付くと、案の定周りの女子がざわめいて申し訳なくなる。
「すぐ出てこれたみたいだね。良かった」
「‥‥並んで頂いてありがとうございました」
周りの視線が気になって俯いたまま返事をする私に、坊っちゃまはぐっと顔を近づけて覗き込んできた。
「どうした?調子悪いの?」
近過ぎる距離を少しでも離すべく、体重を背後にかけて顔を引く。
「いえ!大丈夫です」
すると、後ろのOLさん達が「キスしちゃうかと思ったー!」と盛り上がっているのが聞こえる。