L'eau, je suis important...


公園から暫し沈黙が続く中、病院へ向かった。


沈黙だけど、僕たちの頬を優しく撫でる朔風が心地よかった。


「ついたね」


総合病院を目にして改めて思う。

やっぱ大きいな。


「じゃあ行こっか」


優しく舞羽ちゃんの方に視線を向けると、ひきつった笑顔で頷いた。


ここは舞羽ちゃんにとって辛い場所なんだろうな。

悠太が入院しているという現実。

これは夢だと、現実逃避したくなるような悲しすぎる事実が目の前にある。


中に入るとたくさんの人で溢れていた。


「僕、受付の人に大崎の部屋聞いてくるね」


舞羽ちゃんを近くの椅子に座らせて、受付に向かった。


「すいません。お見舞いに来たんですが、大﨑涼太はどこにいますか?」

「大﨑涼太様ですね。
ただ今お調べいたしますので、少々お待ちください。」


ーー



受付で、大﨑の病室を聞き、舞羽ちゃんのもとへ戻ってきた。


「舞羽ちゃん。病室わかったから、いこうか。」


「うん!」


エレベーターに乗り、とある階についた。



「舞羽ちゃんこっち。」


エレベーターを降りて、真っ直ぐ廊下を進んだ。


「ねぇ玲くん。ここって…。」


舞羽ちゃんも気づいたみたいだ。


そうここは悠太がいる階。


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