L'eau, je suis important...


「もし。もしもだよ?
私と悠太くんが…。離れることがあったとしても…。もし、悠太くんが私と離れることを選択したとしても。」


きっと今の悠太くんは今までの悠太くんと違う。

大﨑くんという弟が自分のことを思い出して、将来のこと、過去のこといろいろな考え方が変わるんだろうと思う。


その過程で私と離れる選択をしても…。


「悠太くんには自分が将来、本当にしたいことをしてほしい。モデルがしたいのなら、その素直な気持ちを捨てないでほしい。
だから…。大﨑くんお願い。もし悠太くんが無理して別の道に行こうとしたてたら、声をかけてあげてほしいの。

お願い。ううん。私の最後の我儘だから…。」


もうこれから、悠太くんに無理なこと言わないから。

寂しいって悠太くんを困らせたこともあったけど、これからはもうそんなこと言わないから。


だから…。


「大﨑くん。お願い。
悠太くんをお願いします。」


立ち上がり、深く頭を下げた。


「ちょっ!舞羽ちゃん!?まず頭上げて!座って!」


私が頭を下げたのが予想外だったのか焦っている大﨑くんの言葉を素直に聞いて、座り直した。


「わかった。舞羽ちゃんのそのお願い、必ず守るよ。」


大﨑くんの言葉を聞いて、バッと顔を上げ、大﨑くんの顔を見つめた。


「ほんとに!?」

「うん。もちろん。
それでさ、僕からもお願いがあるんだけど…。」


お願い…?


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