L'eau, je suis important...





✽✽



―放課後。



「今日で最後だねー
よし!頑張ろう!」



「おう!頑張ろうな!」



いつものように旗と絵の具を準備して、作業にとりかかった。



「山本はあとどこだ?
俺はもう少し龍を塗り込もうかと思ったけど、いっぱいあるなら、手伝うぞ。」




「いやいや!大丈夫だよ!
私はあと、4隅の花びらだけだから!
髙野くんは龍のクオリティをあげてて!」



多分気を使ってくれてるんだろうな。


昨日具合も悪そうだったし、できるだけ早めに帰したい。




「おう!わかった!
その4隅が終わったら声かけてくれよ!」



「うん!わかった!」





そして、特に音もなく、沈黙が流れた。




「髙野くん!終わったよ!」




バッという効果音がつきそうなくらい勢い良く顔を上げた山本がとても可愛く見えた。




「おう!お疲れ様。
俺ももう少しで終わるから待っていてくれ。」




「うん!もちろん!
じゃあ、ちょっと文字を書く準備をしてくるね。」



一番大きくて目立つ字。


一発書きで、きっと緊張もするんだろうな…。




パタパタと動いていた山本が落ち着いた頃には、龍も完成していた。




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