年下彼氏からのサプライズ
大手ゲーム会社で、プログラマーとして働いている彼。

お給料は割と良いみたいだけど、超激務らしくて、残業は当たり前。朝9時に出社して、早朝に会社を出るなんてこともざらにある。

ゲームの納期前なんてさらにひどくて、二週間家に帰れないなんてことも珍しくないとか。


そんなわけで、あまりデートする時間はないんだけど、私のワガママにはなぜか寛容で、時間を作ってはちょくちょく会ってくれる。

今日もちょうど彼が関わったゲームの企画がひと段落ついたらしく、二週間ぶりにデートに誘われた。


クリスマスだしお洒落してきてって言われたから、ワインレッドのドレスにヒールを履いて、精一杯ドレスアップしてきた。

彼もスーツだったけど、仕事が長引いたとかで、彼が待ち合わせ場所に現れたのは、すでに9時過ぎ。

ディナーの時間には遅くなってしまったから、てっきりちょっとお洒落なバーにでもいくのかと思ったのに、この部屋はさすがに予測してなかった。


「今日遅かったけど、仕事は大丈夫だったの?」

「遅くなってごめん。
もうコードも全部打ち終わってプログラミング済みだったのに、ディレクターが直前になって新要素を入れるとか言い出して新しいコード作りに追われてた。ちょっとでも内容を変えると、また数列を変えなきゃいけないから、また最初からデバッグしなきゃいけなくなって.......それに......」

「へ、へ~......、そうなんだ。
大変だったみたいだね、......おつかれさま」


......よく分からないけど、大変だったみたいだ。

息継ぎもほとんどしないで早口で話す彼に、あいまいに相づちをうっておく。


彼が待ち合わせに遅れるのはいつものことだけど、数列やらコードやらの話は何回聞いてもよく分からない。

それって何?と聞いたら丁寧に、それはもうご丁寧に教えてくれるけど、聞いてもよく分からないから、最近はもう聞かないことにしている。
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