副社長とふたり暮らし=愛育される日々
エレベーターに飛び乗り、扉が閉まった途端、大きく息を吐き出した。胸がざわめいて落ち着かないのは、走ったせいなんかじゃない。
三嶋さんって、朔也さんと何か関わりがあるの?
あの会話からは詳しいことはわからないけれど、ただの仕事仲間という関係だけではないような気がする。そうじゃなければ、“誰を選ぶかはあの人次第”だなんて言わないだろう。
まさか、三嶋さんは朔也さんのことが、好き……?
そう考えると、胸の中がもっともやもやして、焦りのような、嫌な感じが溜まっていく。
唐木さんに自分の陰口を叩かれても、こんな感覚にはならなかった。なんだろう、これは……。
得体の知れない感情を抱きつつ、買い物をしてマンションに帰ると、いつものように夕飯の準備を始める。
ふくろうでも人気のコロッケを作りながらも、今日のことを思い出して上の空になってしまう。
香水の件はうまくいかないし、朔也さんと三嶋さんのことも気になるし……。こんなに頭を悩ませるのはかなり久々だ。知恵熱が出そう。
「おい、もういいんじゃないか?」
ぼうっとしていた私の耳に、突然低い声がして我に返った。いつの間に帰ってきたのか、朔也さんが隣に立っている。
「わぁ、朔也さん!? ……あ!!」
何やら私の手元を覗き込んでいる彼の視線を辿って、叫んでしまった。
油の中に、焦げ茶色になったコロッケが浮いていたから。
三嶋さんって、朔也さんと何か関わりがあるの?
あの会話からは詳しいことはわからないけれど、ただの仕事仲間という関係だけではないような気がする。そうじゃなければ、“誰を選ぶかはあの人次第”だなんて言わないだろう。
まさか、三嶋さんは朔也さんのことが、好き……?
そう考えると、胸の中がもっともやもやして、焦りのような、嫌な感じが溜まっていく。
唐木さんに自分の陰口を叩かれても、こんな感覚にはならなかった。なんだろう、これは……。
得体の知れない感情を抱きつつ、買い物をしてマンションに帰ると、いつものように夕飯の準備を始める。
ふくろうでも人気のコロッケを作りながらも、今日のことを思い出して上の空になってしまう。
香水の件はうまくいかないし、朔也さんと三嶋さんのことも気になるし……。こんなに頭を悩ませるのはかなり久々だ。知恵熱が出そう。
「おい、もういいんじゃないか?」
ぼうっとしていた私の耳に、突然低い声がして我に返った。いつの間に帰ってきたのか、朔也さんが隣に立っている。
「わぁ、朔也さん!? ……あ!!」
何やら私の手元を覗き込んでいる彼の視線を辿って、叫んでしまった。
油の中に、焦げ茶色になったコロッケが浮いていたから。