副社長とふたり暮らし=愛育される日々
ぼうっと立ち尽くす私に気づいた副社長は、とりあえずソファに座るよう促してくれた。
三人は座れるくらいの、ライトグレーのふかふかのそれに遠慮がちに腰を下ろすと、彼はケーキの箱をガラスのローテーブルに置きながら言う。
「今風呂沸かしてくるから、その間に食べるか」
「はい、すみません」
お風呂まで貸してもらうことの申し訳なさから謝ると、副社長は「気にするな」と言い、バスルームへ向かっていく。
姿が見えなくなると、やっと少し肩の力を抜くことができた。改めて部屋を見回してみると、観葉植物や照明もオシャレで、副社長のセンスの良さを感じる。
「……ん?」
ふと、気になるものを見つけて、私の正面にある大きなテレビの横のラックに目が止まった。
「ね、猫?」
ふわふわで、もふもふの、触り心地の良さそうな、猫の小さなぬいぐるみがちょこんと置かれているのだ。しかも色違いでニ匹。
なにあれ、めちゃくちゃ可愛い。けど、この部屋にあの猫って、なんか違和感が……。
じっと見つめていると、あっという間に副社長がお皿とフォークを持って戻ってきた。
「さて、どれ食べる? 好みがわからなかったからいろいろ買ってきたんだが」
そう言いながら彼が開いた箱の中からは、つやつやした苺やフルーツ、コーティングされたチョコレートが顔を覗かせる。
おかげで、私の意識はすぐに猫ちゃんからケーキへと逸れていた。
三人は座れるくらいの、ライトグレーのふかふかのそれに遠慮がちに腰を下ろすと、彼はケーキの箱をガラスのローテーブルに置きながら言う。
「今風呂沸かしてくるから、その間に食べるか」
「はい、すみません」
お風呂まで貸してもらうことの申し訳なさから謝ると、副社長は「気にするな」と言い、バスルームへ向かっていく。
姿が見えなくなると、やっと少し肩の力を抜くことができた。改めて部屋を見回してみると、観葉植物や照明もオシャレで、副社長のセンスの良さを感じる。
「……ん?」
ふと、気になるものを見つけて、私の正面にある大きなテレビの横のラックに目が止まった。
「ね、猫?」
ふわふわで、もふもふの、触り心地の良さそうな、猫の小さなぬいぐるみがちょこんと置かれているのだ。しかも色違いでニ匹。
なにあれ、めちゃくちゃ可愛い。けど、この部屋にあの猫って、なんか違和感が……。
じっと見つめていると、あっという間に副社長がお皿とフォークを持って戻ってきた。
「さて、どれ食べる? 好みがわからなかったからいろいろ買ってきたんだが」
そう言いながら彼が開いた箱の中からは、つやつやした苺やフルーツ、コーティングされたチョコレートが顔を覗かせる。
おかげで、私の意識はすぐに猫ちゃんからケーキへと逸れていた。