joy to the world !

 ビジネスの方々が使用する階ということで、メインロビーや宿泊階の廊下に飾るような―――簡単に言えば華美なものは使用していない。
 けれど季節を感じていただくことは大事だ。
 鈍いゴールドは視界の邪魔にならず派手すぎず、控えめながらも気品も感じられる。

「よ、っと」
「できました?あ、すっげ」

 ヒュウと口笛を吹く上村くんの反応はひどく軽いものではあった。
 先生がこの場に居たら、確実にねめつけられていたはずだ。
 私の視線に気づいたらしく、上村くんは肩を竦める。

「すんません。でも素直な感想なんすよ?けっこー大事っすよ?」
「わかってるよ」

 数か月この子を相手してきているんだから、そんなことはわかってる。
 だから何も言ってないのに。

 余ったリボンをまとめてバッグに放り込み周辺の片付けに入った。
 今日は大掛かりなチェンジがあったわけじゃない。
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