joy to the world !

 顔を上げ、時計を確認する。
 19時30分。
 終了予定時刻より30分早く済んだ仕事ぶりに自己満足のため息をついてから、念のため敷いてあったシートを転がして巻き上げた。

「あ。俺持ちます」

 上村くんはそれをさっと取り上げる。
 ひょいと肩に担ぐと、もう片方の手では雑貨類をまとめた大きめのバッグを持った。
 
 シートはシーズンの替え時と比べたら小さめだし、私が持ったってちっとも重くない。大きいものでも慣れてるから重いとは感じなくなってるけど。
 
 それでもバッグは持つよと言いかけて、やめた。
 遠慮なく持ってもらうことにする。
 まだホテルの花を担当できない上村くんには今日、荷物持ちと運転係で来てもらってるから。
 オートマ限定免許しかない私には、今回使ったマニュアル車を使えない。


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