純情シンデレラ
「君はこの後、食堂に行くんだろ?」
「どっ、どうしてそれを!?」
「あのとき“大抵の土曜、恵子は食堂で働いている。趣味だから”と、お父さんが言っていた」
「そぅ、ですか。もう。お父さんったら」
「色々聞いたんだろ?俺のこと。これで互角だ」
「そうでしょうか」
疑惑に満ちた私の眼差しを、しっかり受け止めた松本さんは、わざとニッコリ微笑みながら「いや。やっぱり違うな」と言った。
「え」
「俺が君のことをあれこれ知っているより、君の方が俺の個人情報をより多く知っているはずだから、“互角”とは言えない」
「な・・・」
身長・180センチ、体重は恐らく85キロの松本さんは新潟出身で、ご兄弟はいない一人っ子。
大学進学を機に上京をして、大学卒業後、不知火商事に入社したこと。
柔道は6歳の頃から習い始めて、ただいま5段の黒帯所持者。
仕事が休みの土曜日は、とある道場でお師匠さんと一緒に、子どもたちに柔道を教えている。
ということは、一昨日、お父さんから聞かされて知ってしまったことで。
松本さんの誕生日が5月4日で、もうすぐ30歳になることは、さっき入力した社内報の記事から知ったことだし、今月の営業成績は全社中5位、社内では3位という高成績だったことは、締後のデータ入力の時に知ったことで、食欲は旺盛で、じゃがいも料理が好きなことは、もっと前から知ってた・・・。
やっぱり松本さんの言うとおり、私の方が松本さんの個人情報を、より知ってることになるのかしら。
「どっ、どうしてそれを!?」
「あのとき“大抵の土曜、恵子は食堂で働いている。趣味だから”と、お父さんが言っていた」
「そぅ、ですか。もう。お父さんったら」
「色々聞いたんだろ?俺のこと。これで互角だ」
「そうでしょうか」
疑惑に満ちた私の眼差しを、しっかり受け止めた松本さんは、わざとニッコリ微笑みながら「いや。やっぱり違うな」と言った。
「え」
「俺が君のことをあれこれ知っているより、君の方が俺の個人情報をより多く知っているはずだから、“互角”とは言えない」
「な・・・」
身長・180センチ、体重は恐らく85キロの松本さんは新潟出身で、ご兄弟はいない一人っ子。
大学進学を機に上京をして、大学卒業後、不知火商事に入社したこと。
柔道は6歳の頃から習い始めて、ただいま5段の黒帯所持者。
仕事が休みの土曜日は、とある道場でお師匠さんと一緒に、子どもたちに柔道を教えている。
ということは、一昨日、お父さんから聞かされて知ってしまったことで。
松本さんの誕生日が5月4日で、もうすぐ30歳になることは、さっき入力した社内報の記事から知ったことだし、今月の営業成績は全社中5位、社内では3位という高成績だったことは、締後のデータ入力の時に知ったことで、食欲は旺盛で、じゃがいも料理が好きなことは、もっと前から知ってた・・・。
やっぱり松本さんの言うとおり、私の方が松本さんの個人情報を、より知ってることになるのかしら。