純情シンデレラ
私は、松本さんに微笑みながら、硬い二の腕あたりにそっと手を置いた。
弱気になっている松本さんに安心してもらうために。
そして、私も安心するために。
「何言ってるんですか。松本さんが入力してたら夜が明けちゃいますよ」
「だが・・」
「今から電算室に行って、新しいフロッピーをもらってきます。すぐ戻るので、ここ、確保しておいてください」
「・・・ああ。分かった」
今はデータを消した犯人を探すことより、データの再入力を優先すべきだ。
松本さんが微かに笑ってくれたのと、松本さんの弱気がだんだんなくなっていくのを感じた私は、硬く逞しい二の腕からそっと手を離した。
でもすれ違い様、松本さんに軽く手を掴まれて・・・「ありがとう」と耳元で囁かれた。
私が「分かっています」と言う代わりにコクンと頷くのを見た松本さんは、すぐ手を離した。
それはたぶん、2・3秒のやりとりだったと思う。
だけど、何か通じ合えるものが芽生えたような、絆のようなものが深まったような、そんな気がした。
弱気になっている松本さんに安心してもらうために。
そして、私も安心するために。
「何言ってるんですか。松本さんが入力してたら夜が明けちゃいますよ」
「だが・・」
「今から電算室に行って、新しいフロッピーをもらってきます。すぐ戻るので、ここ、確保しておいてください」
「・・・ああ。分かった」
今はデータを消した犯人を探すことより、データの再入力を優先すべきだ。
松本さんが微かに笑ってくれたのと、松本さんの弱気がだんだんなくなっていくのを感じた私は、硬く逞しい二の腕からそっと手を離した。
でもすれ違い様、松本さんに軽く手を掴まれて・・・「ありがとう」と耳元で囁かれた。
私が「分かっています」と言う代わりにコクンと頷くのを見た松本さんは、すぐ手を離した。
それはたぶん、2・3秒のやりとりだったと思う。
だけど、何か通じ合えるものが芽生えたような、絆のようなものが深まったような、そんな気がした。