純情シンデレラ
「いつも休みの日にまとめて片づけるんだ。ただ、連休中は柔道の試合やら稽古やらで出かけてたことが多かった挙句、足を怪我したおかげで片づける時間がなかった・・いや、時間はできたんだが、足がこれだとなかなか・・おい、けんじょう君。何をしている」
「片づけです。それと、お掃除に、お皿も洗わないと。松本さん、ごはん食べれないでしょ」
「そこまで君にしてもらうのは」
「今さっき、“足を怪我しているから片づけできない”って言ったのは、松本さんご自身じゃないですか・・・はい。松本さんは、ひとまずここで休んでいてください」
「だが・・」
「私、スポーツは苦手なんですけど、お掃除やお洗濯といった家事で体を動かすことは好きなんです。精神的にも落ち着くし。家事自体も好きですし。だから・・私にさせてもらえませんか。勝手に部屋まで上がりこんだ上に、こんなことをお願いするのは差し出がましいことだと、十分承知しています。でも、もうここまで来ちゃったし・・・」
「けんじょう君」
「お願いします!お願い・・松本さん」

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