純情シンデレラ
「はい、こちらです。この分のお代は、もうちょうだいしてるから良し、と。お洗濯代は、松本さんの場合、いつも受け取りのときに払ってもらってますけど、今日もそうする?」
「はい。受け取りの時にお支払いします」
「承知しました。今日は松本さん、どうしたの?」
「実は・・足を怪我して。足首なので、歩くのに苦労していて。それで私が代わりに」
「まあっ。そうだったのぉ。そりゃー大変ね。怪我して動けなくても洗濯物は溜まっちゃうからねぇ。そう。それであなたは、松本さんの妹さん?」
「え?あ、いえっ。あの、私、小さいですけど、妹じゃぁなくて。えっと。私は同じ職場に勤めておりまして・・」

おばさんからしたり顔で「あらそぅ」と言われたような気がして、私の全身は、ますますカッと熱く火照った。

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