純情シンデレラ
「あのぅ。もしかしてあなたも・・不知火商事にお勤めですか」
「ああ。世間は狭いなあ・・あっおい君っ。どこに行く」
「どこって。ホームですけど」
「ホーム?何故だ。タクシーで行くぞ。その方が早く着く」
「あ・・・あの。私はいいです。あと1駅ですし」
「だからタクシーで行くと言ってるんじゃないか・・・あぁ。もしかして、タクシー代を持ってないのか?それなら大丈夫だ。俺が立て替えておくから」
「いえっ。そうじゃなくて・・えっと、タクシー代がいくらくらいかかるのか、分からないですけど・・でも。えっと、わた、わたし・・ダメ!なんです」
突然私が叫んだことにビックリしたのか。
急き立てるように私の手を引っ張っていた松本さんの手が、ピタッと止まった。
私の怯えた表情と目を、松本さんがじっと見ている。
でも・・・ダメだ。隠そうにも隠しきれない。
「・・・怖いのか」
「・・・はぃ」
「事故に遭ったことがあるんだな?」
「ど、どうして・・・」
「俺の父親は、過疎化が進む一方の田舎で唯一の医者をしている。だから俺も多少だが医療の知識を持っている。それだけのことだ」
少々ぶっきらぼうに松本さんは言うと、私の手を掴んだまま、ホームの方へと歩き出してくれた。
「ああ。世間は狭いなあ・・あっおい君っ。どこに行く」
「どこって。ホームですけど」
「ホーム?何故だ。タクシーで行くぞ。その方が早く着く」
「あ・・・あの。私はいいです。あと1駅ですし」
「だからタクシーで行くと言ってるんじゃないか・・・あぁ。もしかして、タクシー代を持ってないのか?それなら大丈夫だ。俺が立て替えておくから」
「いえっ。そうじゃなくて・・えっと、タクシー代がいくらくらいかかるのか、分からないですけど・・でも。えっと、わた、わたし・・ダメ!なんです」
突然私が叫んだことにビックリしたのか。
急き立てるように私の手を引っ張っていた松本さんの手が、ピタッと止まった。
私の怯えた表情と目を、松本さんがじっと見ている。
でも・・・ダメだ。隠そうにも隠しきれない。
「・・・怖いのか」
「・・・はぃ」
「事故に遭ったことがあるんだな?」
「ど、どうして・・・」
「俺の父親は、過疎化が進む一方の田舎で唯一の医者をしている。だから俺も多少だが医療の知識を持っている。それだけのことだ」
少々ぶっきらぼうに松本さんは言うと、私の手を掴んだまま、ホームの方へと歩き出してくれた。