純情シンデレラ
勢いに任せて、つい「姫路さん」という言葉が、口から出てしまった。
ただ単に聞きたかったことだけど・・・なんだか、この“良かった”雰囲気に、ヒビが入ってしまった気がする。
別に私が悪い事をしたわけじゃないのに・・。
聞いてはいけなかった、ってことよね。
私は、眉間にしわを寄せて仁王立ちしている松本さんを、恐る恐る、上目遣いで見た。
・・・こういう時、おチビな私は何かと不利よね。
見上げることで「この人大柄だな」って、つくづく思ってしまうし。
私は、コインランドリーで受け取った松本さんのスーツを、胸元に引き寄せた。
それを持つ両手に、つい力が入る。
「あいつを俺んちへ招き入れる気なんか、はなから持ち合わせてない。君みたいに強引に中へ入り込まれる前にサッサと追い返した。大体君も・・・こんなに散らかってる家を、よりによって君に見られるとはな」
諦めたような口調で言った松本さんは、顔に自嘲の笑みを浮かべながら、大きな右手を額から目のあたりに置いて、ハァとため息をついた。
ただ単に聞きたかったことだけど・・・なんだか、この“良かった”雰囲気に、ヒビが入ってしまった気がする。
別に私が悪い事をしたわけじゃないのに・・。
聞いてはいけなかった、ってことよね。
私は、眉間にしわを寄せて仁王立ちしている松本さんを、恐る恐る、上目遣いで見た。
・・・こういう時、おチビな私は何かと不利よね。
見上げることで「この人大柄だな」って、つくづく思ってしまうし。
私は、コインランドリーで受け取った松本さんのスーツを、胸元に引き寄せた。
それを持つ両手に、つい力が入る。
「あいつを俺んちへ招き入れる気なんか、はなから持ち合わせてない。君みたいに強引に中へ入り込まれる前にサッサと追い返した。大体君も・・・こんなに散らかってる家を、よりによって君に見られるとはな」
諦めたような口調で言った松本さんは、顔に自嘲の笑みを浮かべながら、大きな右手を額から目のあたりに置いて、ハァとため息をついた。