純情シンデレラ
「ダメか」
「ダメです」
「そうか。仕方ないな。君には引き続き、入力だけ手伝ってもらおう」
「はい」
・・・これでまた、さっきの“良い”雰囲気に戻った気がする。
ホッとした私は、口元に笑みを浮かべながら、思わず抱え持ちしているクリーニング済のスーツに頬ずりしそうになったことで、「あっ」と思い出した。
「お洗濯、今日中に仕上げてくださるそうです。松本さんは常連さんだからって。お店のおばさん、優しいですね」
「少々世話焼き過ぎる面もあるが、まぁそうだな。今日みたいな特別サービスはよくしてくれるんだ」
「そうでしたか。4時以降に洗濯物を受け取りに行くので、鍵、まだ持ってていいですか?」
「あ?ああ。悪いな、そこまでさせて」
「何を今さら。それに私が勝手に上がり込んだ挙句、あなたに頼み込んでやってることですよ。忘れたんですか?」
「忘れるもんか。勝手にうちへ上がり込んできた女は、君が初めてだからな」
「あぁ・・」といたたまれない声を出しながら、視線を逸らした私に、松本さんは「忘れるはずないだろ」と言った。
「ダメです」
「そうか。仕方ないな。君には引き続き、入力だけ手伝ってもらおう」
「はい」
・・・これでまた、さっきの“良い”雰囲気に戻った気がする。
ホッとした私は、口元に笑みを浮かべながら、思わず抱え持ちしているクリーニング済のスーツに頬ずりしそうになったことで、「あっ」と思い出した。
「お洗濯、今日中に仕上げてくださるそうです。松本さんは常連さんだからって。お店のおばさん、優しいですね」
「少々世話焼き過ぎる面もあるが、まぁそうだな。今日みたいな特別サービスはよくしてくれるんだ」
「そうでしたか。4時以降に洗濯物を受け取りに行くので、鍵、まだ持ってていいですか?」
「あ?ああ。悪いな、そこまでさせて」
「何を今さら。それに私が勝手に上がり込んだ挙句、あなたに頼み込んでやってることですよ。忘れたんですか?」
「忘れるもんか。勝手にうちへ上がり込んできた女は、君が初めてだからな」
「あぁ・・」といたたまれない声を出しながら、視線を逸らした私に、松本さんは「忘れるはずないだろ」と言った。