純情シンデレラ
「電車の時間がある。行こう」
「あ、はい」
「こんな形ではあるが、君と出会ったのも何かの縁だ。改めて自己紹介をしておこう。俺は松本出(いずる)。来月には30になる。さっき君が聞いた通り、俺は不知火商事に勤めている。君と同じ職場だが、俺は営業で君は電算なら、ビル内で会うことは滅多にないだろう」
「あぁ、そうですか」
「滅多に会うことはないだろう」と聞いて、「なんで」という素朴な疑問が湧いたのと同時に、何となく・・・寂しいなと自分が思っていることに気がついた。
それこそ「なんで」じゃない!?
この人、否定はしてるけど、痴漢かもしれないのよ!?
なのに私ったら・・・。
一瞬、その場に止まりかけた私は、今の考えを追い出すようにブンブンと左右に1度ずつ頭を振った後、小走り気味に早歩きをして、松本さんの隣に慌てて追いついた。
「あ、はい」
「こんな形ではあるが、君と出会ったのも何かの縁だ。改めて自己紹介をしておこう。俺は松本出(いずる)。来月には30になる。さっき君が聞いた通り、俺は不知火商事に勤めている。君と同じ職場だが、俺は営業で君は電算なら、ビル内で会うことは滅多にないだろう」
「あぁ、そうですか」
「滅多に会うことはないだろう」と聞いて、「なんで」という素朴な疑問が湧いたのと同時に、何となく・・・寂しいなと自分が思っていることに気がついた。
それこそ「なんで」じゃない!?
この人、否定はしてるけど、痴漢かもしれないのよ!?
なのに私ったら・・・。
一瞬、その場に止まりかけた私は、今の考えを追い出すようにブンブンと左右に1度ずつ頭を振った後、小走り気味に早歩きをして、松本さんの隣に慌てて追いついた。