純情シンデレラ
「どうした」
「いえっ。何も」
「“何も”じゃないだろう?」
「え」
戸惑う私の困惑顔に、松本さんは目を細めたしかめ面を向けると、すぐ無表情に戻って前を見た。
「俺は自己紹介をしたんだ。せめて名前くらい教えてくれてもいいだろ」
「あっ。すみません!わたし・・えっと、みかみ・・けいこ、です」
「みかみ君か。どういう字を書くんだ?」
「“見る”に、上下の・・上野課長と同じ、“上”と書きます」
「あぁなるほど」
「それから名前は、“恵みの子”、です」
「いい名前だな」
「ありがとうございます」
そうやって無難な受け答えの応酬をしている間に、私たちが乗る電車がやって来た。
「いえっ。何も」
「“何も”じゃないだろう?」
「え」
戸惑う私の困惑顔に、松本さんは目を細めたしかめ面を向けると、すぐ無表情に戻って前を見た。
「俺は自己紹介をしたんだ。せめて名前くらい教えてくれてもいいだろ」
「あっ。すみません!わたし・・えっと、みかみ・・けいこ、です」
「みかみ君か。どういう字を書くんだ?」
「“見る”に、上下の・・上野課長と同じ、“上”と書きます」
「あぁなるほど」
「それから名前は、“恵みの子”、です」
「いい名前だな」
「ありがとうございます」
そうやって無難な受け答えの応酬をしている間に、私たちが乗る電車がやって来た。